「Human Capital 2016」 SMBC日興証券 女性管理職育成推進の舞台裏~担当者に聞く!戦略とホンネ~

2016.08.4

【プログラム内容】

「Human Capital 2016」
SMBC日興証券  女性管理職育成推進の舞台裏~担当者に聞く!戦略とホンネ~
協賛:WisH株式会社/リ・カレント株式会社

【講演者】
SMBC日興証券株式会社 人事部 ダイバーシティ推進室長 勝 具子 氏

【ファシリテーター】
WisH株式会社 代表取締役 清水 美ゆき

今回のセミナーレポートは2016年6月9日(木)に行われた
「Human Capital 2016」
SMBC日興証券  女性管理職育成推進の舞台裏~担当者に聞く!戦略とホンネ~
協賛:WisH株式会社/リ・カレント株式会社についてのセミナーレポートをお届けします。

SMBC日興証券 勝具子氏より「女性管理職育成推進の舞台裏~担当者に聞く!戦略と
ホンネ~」についてお話しいただきました。

講演の冒頭に、協賛企業である弊社WisH株式会社 代表の清水美ゆきより挨拶とWisH株式会社の主なサービス紹介がありました。

WisH株式会社は、主に、階層別研修などのテーマを企業様へ提供しているリ・カレント株式会社のグループ会社として、2013年9月に設立されました。
2011年より女性活躍推進、ダイバーシティについて各企業様より相談を受ける機会を多くいただき、2013年にリ・カレントの1事業部より独立いたしました。主な提供サービスとしては、組織の女性活躍推進がどれだけ進んでいるのかという現状把握をするためのツールである女性活躍組織診断、そしてダイバーシティ・女性活躍推進のプランニング、研修・ワークショップの提供、人事・人材開発のネットワークを通じて横のつながりを深めるとともに情報交換、「女性社員」を応援するワーキング・マムプロジェクトなどがございます。
今回は昨年度、長期間にわたり関わらせていただいたSMBC日興証券様のお取り組みについて、担当の勝様に実践事例をご紹介いただく場を提供させていただきました。

一般職で入社し、総合職になって以降、さまざまな業務、勤務地を経験してきたと話す勝氏。現在のダイバーシティ推進室・室長に至るまでの経緯をお話しいただきました。

SMBC日興証券株式会社 人事部 ダイバーシティ推進室長 勝具子氏
経歴・プロフィール

1990年:一般職で入社 新浦安支店 投資アドバイザー課に配属
1993年:支店が統合され本店営業部へ異動(投資アドバイザー課)
1997年:一般職から総合職へ
1998年:エクイティトレーディング室へ異動
初めての本社勤務で地方金融機関の株式トレーダーとなる
2000年:リサーチ研修(半年)
2000年:金融商品部
2004年:支店債券支援室 室長
初めての管理職。全国の支店向けに債券販売の支援を行う
2006年:ソリューション企画部
2008年:錦糸町支店 投資アドバイザー課長
10年ぶりの営業店
2011年:広島支店 投資アドバイザー課長からコンサルタント課長に
初めての地方勤務
2012年:SMBCマーケティング部 課長
2015年:人事部 ダイバーシティ推進 室長

一般職として入社し、新浦安支店に配属になった私は、店頭でお客様の接客をしたり、電話で投資相談など行っていました。3年後、支店統合によって規模の大きな本店に異動になりました。ここで、一般職から総合職に変わり、覚えることがたくさんあり忙しい日々を送ることになりました。

今、若手女性社員に、自身のキャリアビジョンについてどう考えているかと聞くと「今の環境で頑張りたい。」という声が多く、環境の変化を好まない社員が多い気がします。
私は97年に一般職から総合職に変わりましたが、それまでは、上司から総合職になるように勧められても「総合職になると転勤があるからなりたくない」と、漠然としたイメージで断っていました。
しかし、いざ総合職になってみると、今まで以上に業務の範囲が広がり、新しい発見が多く自分のキャリアを積む事ができました。
若手社員には、男女に言える事ですが「変化」を楽しんで、自分の成長のきっかけにしてもらいたいと思っています。

「NIKKO WOMAN」の歴史

当社は、女性社員の働き方に関する取り組みについて60年以上も前から女性社員の活躍を推進し、すべての社員がプロフェッショナルとして成長することを目指してきました。
結果、現在(2016年7月時点)、女性管理職は139名(女性管理職比率11.3%)にのぼります。

SMBC日興証券のダイバーシティについて

2013年7月、多様な価値観や属性をもつ人材が能力を最大発揮できる職場環境づくりを目的として「ダイバーシティ推進室」を設置いたしました。
従来から推進してきた、ダイバーシティに関連する企画・推進業務を集約し、社内外に施策を紹介しながら、より一層の浸透を図るとともに、多様な人材への支援を更に強化していくことを目的としました。
まずは、女性社員が生き生きと働けるための施策の検討を開始し、副社長と役員を交えて議論する「女性活躍推進会議」を行いました。

当社には、出産・育児を経て、家庭と仕事を両立している女性社員がたくさんおり、長く活躍している事が特徴です。また、管理職登用も積極的に進め、女性管理職比率は業界内でも高い水準となっています。
女性社員は全社員の約37%の比率を占めており、ワーキングマザーの状況としては育児短時間勤務制度利用者は約260名、育児休業取得者は150名おります。
このことからも、女性が働きやすい環境になっていると思います。

また、本年4月1日に女性活躍推進法が施行されたことを受け、当社は「一般事業主行動計画」を策定しました。2014年12月に経団連に自主行動計画として提出した、「(当時)90名の女性管理職を2020年までに倍増する」という計画を踏襲しております。この計画は厚生労働省のHP及び社内イントラに掲載し、社内外への周知を図っています。

女性のキャリア開発の取り組み

従来からの、仕事と家庭を両立してもらうための充実した支援体制に加え、近年では、各キャリアステージにおける研修育成プログラムを強化し、女性の力を発揮できる体制の構築を図っております。
例えば、中間管理職向けの「Woman’s Leader」研修や、管理職候補向けの「D&Iチームリーダー研修1」、次世代管理職候補向けの「D&Iチームリーダー研修2」、女性を部下に持つ上司向けの「D&Iマネジメント研修」などです。
また、昨年度からは、女性が意欲的に経営に参画し、力を発揮できる体制を構築する取り組みのひとつとして「メンター制度」を導入し、女性社員のキャリア開発の支援、メンター制度を活用した社内人材育成意識の向上に努めています。

その他の取り組みとして、SMFGグループ合同の女性向けフォーラムの実施やライフイベントに応じた制度の整備、復職支援プログラムなど様々な施策を実施しております。

「WisH」と連携することで見えてきた新たな課題

女性社員のキャリア開発に関して、自社の取り組みだけで広くカバーできていたと考えていたのですが、WisH様に相談することで漠然としていた当社の課題が、具体的な課題として把握することができるようになりました。
例えば、同じ女性社員でも、現在管理職という立場の女性社員なのか、あるいは管理職一歩手前の女性社員なのかによって、それぞれ異なる意識醸成が必要となることや、活躍している女性社員のロールモデルが身近にいないことがキャリア形成の阻害要因になっているのではないか、などです。

その他ダイバーシティ推進の動き

近年では、ワークライフバランスの推進に力を入れています。たとえば「早帰りの日」実施の促進・定着、2か月に1日の計画的な有給休暇取得を奨励する「スポット休暇制度」の導入など、、社員が心身共に健康で、活力を持って仕事に取り組める環境づくりのために労使協働でワークライフバランスの推進に取り組んでいます。
女性活躍推進、ワークライフバランスの推進と共に取り組んでいる事として、「人にやさしい社会の実現」に向けた取り組みも行っております。
具体的には、障がいを持つ方々に、安心して長く働くことができる環境を提供することを目的として、「日興みらん株式会社」を昨年設立いたしました。
農業を事業とする「みらんファーム」を立ち上げて、障がいを持つ方々が、それぞれの能力を発揮できる就労環境を提供するとともに、各々の障がいの特性にあった働き方を実現することで、「持続的に生き生きと働ける企業」「働く喜びを実感できる企業」を目指しています。
さらに、雇用を通じて障がい者アスリートの方々を支援・サポートしていく事を目的とし、世界トップレベルの障がい者アスリート10名を正社員として採用し、国内外での大会出場や講演会活動などを通じて、障がい者への理解を深める活動を行っています。

こうした取り組みにより、女性活躍推進だけではなく、広くダイバーシティを組織で推進していければと考えています。

さらなるダイバーシティの推進へ

「受講者の立場からダイバーシティ推進室長に着任された際どのような気持ちでしたか?」
「これまでの仕事でやりがいのあったこと、苦労したことは、どのようなことですか?」

勝氏は、こうした質問について次のように回答しています。
「2015年2月にWisH様の女性活躍推進の研修を受講して、3月の人事異動で室長になりました。研修や講座を受ける立場から企画する側へ急に立場が変わったことには驚きましたが、当時の上司から『これからは女性も活躍する時代であり、女性の特性が活かせる部署で活躍してほしい』と期待され、太鼓判を押されたことがいまも励みになっています。ダイバーシティ推進室の室長に着任して1年経ちましたが、まだまだ実現できていない施策が多いです。ダイバーシティが意味するのは、女性活躍だけにとどまらず、幅広いものだと思っています。組織の皆で楽しく、明るく、全員でダイバーシティを推進していけるような形が理想です」と締めくくりました。

ご参加いただいた方の声

・「女性活躍推進」について、さまざまな施策を大きな組織でスピーディに実行されていることに大変関心深かった。
・さまざまな経験を積んでいる勝氏の経歴はとても興味深く、ダイバーシティ推進室に相応しい人物であると感じました。
・ダイバーシティの推進にこれほど取り組んでいる企業は、国内に他に例を見ないのではと思いました。数えきれないほどの施策の多さに脱帽でした。

講演を終えて

SMBC日興証券様のダイバーシティの取り組みを詳しく教えていただき、とても勉強になる講演でした。国内にこれほどにダイバーシティを推進している企業・組織はないのではないか、と思うほど充実した内容に驚きました。

社員の仕事と家庭の両立の支援体制に加えて、各人のキャリアステージにおける研修育成プログラムの多さと内容に勝氏が言われた「女性社員の働き方に関する取り組みについて60年以上も前から女性社員の活躍を推進し、すべての社員がプロフェッショナルとして成長することを目指してきた歴史の重さ」を感じることができました。

さらに驚いたこととしては、何よりもSMBC日興証券が現状でよし、とせずにWisHとの連携により「現・女性管理職」、「女性管理職を部下に持つ上司」、「管理職一歩手前の女性社員」、「女性管理職のロールモデルが出来上がっていない」など新たな課題を見出し、スピーディに改善施策に取り組んでいる姿勢が本当に素晴らしいと感じました。

「組織の皆で楽しく、明るく、全員でダイバーシティを推進していけるような形が理想」という勝氏の最後の質疑応答でのコメントが印象的でしたが、「女性活躍推進」から始まり、ダイバーシティの広く推進を進めていくことは、究極的には組織の活性化につながっていくものである、と思います。これからもSMBC日興証券様のダイバーシティ推進の次の一手に注目です。

「SMBC日興証券 女性管理職育成推進の舞台裏~担当者に聞く!戦略とホンネ~」を
詳しく知りたい方は下記にご連絡ください。

 

Related Post