人生100年時代の“ 航海図 ”を描く! 50代から考える「トリプル・キャリア」【第10回】トリプル・キャリアで、定年後も稼ぐための「健康法」 <その1>

2019.01.17 / Written by 大杉 潤(合同会社ノマド&ブランディング/リ・カレント プロフェッショナルパートナー)

『定年後不安: 人生100年時代の生き方』(角川新書)の著者であり50代キャリアの専門家、
大杉 潤講師による連載コラム!

50代社員が定年後を見据えつつ、モチベーション高く会社に貢献するための「トリプル・キャリア」の考え方を伝授します。


大杉講師による、50代キャリア 1DAY講座(個人向け)が開催決定!
本コラムでご紹介している「トリプル・キャリア」を実践し、
定年後も「幸せに働き続ける」ための戦略的人生設計をご受講いただけます。
▶ セミナー詳細を見る

 トリプル・キャリアで、定年後も稼ぐための「健康法」 <その1>

これまで、人生100年時代に、「トリプル・キャリア」という人生設計を立てて、長く働き続けるために必要な「戦略的に準備すべき4つのスキル」を順番に説明してきました。

1番目が「時間術」、2番目が「コミュニケーション術」、3番目が「情報リテラシー」でした。そして今回から最後の4番目として100年人生のための「健康法」について述べていきます。

これまでの1~3番目のスキルについて詳しく知りたい方は、下記から総集編冊子をご覧ください。

<50代から考える「トリプル・キャリア」 2018総集編>

働くから「健康」になる!

人生100年時代は定年後が35~40年と長いのですが、この間のすべての活動の基礎となるのは、何といっても「健康」です。

人の助けを借りずに自立して日常生活を送れる限度の年齢を「健康寿命」と呼びます。
日本人の平均寿命は2017年時点で、女性87歳、男性81歳で過去最高を記録しましたが、健康寿命はそれぞれ75歳、72歳となっています。

その差は女性12年、男性9年となっており、このギャップ年数が、何らかの介護や手助けを受けながら生活する期間となり、ここがなかなか縮小しないのが課題となっています。

では、私たちが定年後にできるだけ長く自立した生活を続けていくにはどうすればいいのでしょうか?

私の結論は、「現役で働き続ける」ことが心身の健康にプラスになり、健康寿命を延ばす決定打になるということです。健康だから働くのではなく、働くから健康になるのです。

それには様々な理由がありますが、主なものは以下の5点だ、と私は考えています。

  • 仕事が脳に刺激を与えて活性化されるため、「認知症」になりにくい
  • 仕事に関わる仲間との交流が続き、「孤独」にならない
  • 毎日、スケジュールが組まれて、「規則正しい生活習慣」を作れる
  • プロとして報酬を得る「緊張感」を維持できる
  • 未来に向けた目標を立てることで、「前向きな気持ち」で生活できる

その他にも、仕事を続けることによるメリットはありますが、心身の「健康」という観点からは以上の5点が大きいでしょう。

さらに「定年後の3大不安」の筆頭に挙げた「カネ」の面についても、働き続けることは年金以外の収入が入ることになり、不安が減るという意味でも心の健康にプラスになります。

では、5点を順番に詳しく見ていくことにしましょう。

稼ぐための知恵、スケジュール意識が「認知症」を予防

まず稼ぐために、さまざまに頭を使って工夫し、知恵を出していく必要があります。これが脳を活性化させることには異論がないでしょう。人間の寿命は脳の寿命と言われる通り、脳が活性化して「認知症」と無縁でいることが健康に直結します。

2番目に、仕事を続けることによって、そこに関わる人間関係ができ、当然、人との会話やメールなどのやり取りが発生します。よく定年退職をした途端に、会社の人間関係がいっぺんに切れてしまって「孤独」を感じるという中高年の方が多くいます。そうしたことも働き続けることで起こらないでしょう。

人とのコミュニケーションが絶えずあることが脳にもいいですし、心の面でも充実感が出ます。

3番目の「規則正しい生活」は、思ったよりも「健康」に大きな影響を与えます。健康で長寿の方は早寝早起きの規則正しい生活をしている人が多く、生活のリズムは健康のベースになります。

とくに毎日のスケジュールを立てて、今日は何月何日の何曜日で、どういう予定で過ごすかを常に意識して生活をすれば、生活にリズムやメリハリが出て。健康を保つ要因になります。

認知症の初期症状として、今日の日付や曜日が分からなくなる、というサインがあるそうです。

目標を持って前向きに生きる人は健康

4番目の理由ですが、少しでも報酬を得ることで、責任感や緊張感を持ち続けることになり、それが気持ちの「張り」となって健康にもいいということです。

私が定年後の人生設計として、ボランティアや趣味だけに生きるのではなく、何らかの形で仕事を続ける、すなわち「長く働く」ことを薦めるのは、この気持ちの「張り」が保てるからです。

プロであれば当然、世の中の変化についても情報収集を怠らず、必要な勉強やスキルアップに励むことになります。この「学び続ける」という知的生活習慣が健康の基盤になる、と私は考えています。

最後の5番目の「前向きな気持ち」ですが、これは数多くの高齢で元気な方々を見てきて確信していることです。

人生の夢や目標を持って日々、生きている方は例外なく若々しく人間的な魅力にも溢れています。殆どの方は仕事をしている方で、もちろん全員が健康そのもの、とにかく元気な方々ばかりです。

夢や目標を持って仕事を続けている人は、結果的に「長く働き続ける」ことにもなるのです。

 

では、次回は健康法を論じる際に、必ず出てくる「生活習慣病」の予防について考えてみましょう。

 

関連記事
関連セミナー
2019.02.20 開催

【公開講座/個人向け】50代から考える!定年後の「トリプル・キャリア」

人生100年時代を生き抜く!
講師:大杉 潤
キャリア研修