人生100年時代の“ 航海図 ”を描く! 50代から考える「トリプル・キャリア」【第11回】トリプル・キャリアで、定年後も稼ぐための「健康法」 <その2>

2019.02.15 / Written by 大杉 潤(合同会社ノマド&ブランディング/リ・カレント プロフェッショナルパートナー)

『定年後不安: 人生100年時代の生き方』(角川新書)の著者であり50代キャリアの専門家、
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トリプル・キャリアで、定年後も稼ぐための「健康法」 <その2>

 これまで、人生100年時代に、「トリプル・キャリア」という人生設計を立てて、長く働き続けるために必要な「戦略的に準備すべき4つのスキル」を順番に解説してきました。

これまでの1~3番目のスキルについて詳しく知りたい方は、下記から総集編冊子をご覧ください。

<50代から考える「トリプル・キャリア」 2018総集編>

今回もその4番目「健康法」について、前回の続きをお話していきましょう。

「健康」の基本は「身体」と「心」のバランス

 人生100年時代に、平均寿命と健康寿命をできるだけ近づけようと考えるときに、必ず出てくるのが「生活習慣病」の予防についての議論です。

生活習慣を改善するための専門家による指導が、健康診断や人間ドックの際に行われていますが、その中心は「食生活」と「運動」です。

この2つが「身体の健康」に直結するのは間違いありません。したがって、生活習慣病の予防として「食生活」と「運動」が大切なのはわかりますが、これにもう一つ、「心の健康」のための対策を加えるべきでしょう。

最近は「老人性うつ」が増えていることや、いわゆる「孤独死」の急激な増加が社会問題になりつつあり、「心の健康」は無視できなくなっているのです。

さて、超高齢社会に突入したわが国では、健康に関する情報が溢れていて、私たちはいったい、どんな情報を指針として参考にすればよいのでしょうか。

世の中には正反対の情報が流れていることも時にはあり、私たちはどうしても断片的な情報に振り回されることになりがちです。

そうした中で、私はまずベースとなる考え方として、東京大学高齢社会総合研究機構が提唱している「ヘルシーエイジング(Healthy Aging」というコンセプトを採り入れるのがよいのではないかと考えています。

東京大学高齢社会総合研究機構が監修している『東大が考える100歳までの人生設計 ヘルシーエイジング』(幻冬舎)によれば、「ヘルシーエイジング」とは、「心身が衰えてきても、そこそこ元気に楽しく、自分らしく、できるだけ自立的に暮らし続ける、健やかな歳のとり方をめざす考え方」のことを言います。

身体の健康の第一は「要介護にならない」こと

 この「ヘルシーエイジング」を実践していくために最も大切なことは、「病気や怪我による障害の発生を予防し、障害が発生したら、できるだけ回復をはかり、同時に障害を補う手段を講じる」ことだそうです。

要するに「要介護にならない」こと。具体的には、以下の「要介護3大要因」をいかに防ぐか、ということになります。

  • 運動機能障害(ロコモ)
  • 脳血管障害
  • 認知症

最初の運動機能障害を予防するうえで最も大切なのが、筋力の低下を防ぐことだそうです。運動機能障害というのは、「骨・関節・筋肉といった運動器の機能が衰えて、立つ、歩く、といった動作が困難になり、要介護や寝たきりになる」ことです。

こうした状態を「ロコモーティブ・シンドローム」(通称「ロコモ」)と呼んでいます。運動機能については個人差が大きいのですが、概ね60歳を超えてくると、身体のどこかが「痛い」という人が多く、腰痛・背痛・関節痛などが典型ですが、「筋力の低下」によることが多いため、鎮痛剤などの薬では通常、治らないものです。

2番目の脳血管障害の予防については、よく言われていますが、「メタボ」と「糖尿病」を防ぐことです。

脳血管障害や心筋梗塞の要因は、高血糖症(糖尿病)・高脂血症・高血圧症・内臓脂肪過剰(メタボリックシンドローム=通称「メタボ」)と言われています。

この予防は、生活習慣を改善するしかなく、基本は「食事」と「運動」になります。

注目度が急上昇の「認知症」

3番目の認知症について。近年、最も高齢者の間では心配している人が多く注目度が急激に上がっています。

認知症には大きく2つ(両者の合併を入れると3つ)のタイプがあり、脳神経に老廃物がたまる「アルツハイマー型認知症」と、脳の血管が詰まって起こる「脳血管性認知症」に分かれます。

但し、どちらも原因は一緒で、脳血管の動脈硬化が原因で起こると言われており、動脈硬化をいかに防ぐかがポイントになります。

 

以上が、東京大学高齢社会総合研究機構が提唱する「ヘルシーエイジング」に基づく、「健康」に関する基本的な考え方になります。

では、次回は「食事」「運動」「心の健康」に関して、具体的な健康法を見ていくことにしましょう。

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