優秀な女性はなぜ遠慮する?3つの「ない」心理から導くリーダーへの”後押し施策”のポイント
- 開催日
- 2024年06月20日(木) 12:00~13:00
- 会場
- オンライン配信にて実施します
こんな方にオススメです
・優秀なのにあと一歩が踏み出せない女性社員へ、何かサポートしたいと考えている女性活躍推進担当の方
・突出した女性社員は既に登用しきってしまい、この先の女性管理職・リーダー候補人材をどう育てるか悩んでいる方
・女性に「管理職を」と言うと腰が引けてしまい、育成が難しいと考える管理職・人事担当の方
セミナーアジェンダ
・なぜ女性リーダー・管理職が育っていないのか? ~ 全体像
・3つの『ない』とは、具体的にどういうことなのか?
・3つの『ない』は、どこから来るのか? その要因
・3つの『ない』を乗り越えるための施策とそのポイント
セミナー概要
先日、ある企業と「中堅女性社員」の育成施策をディスカッションしていたところ、こんなお話を伺いました。
「どうしても女性社員は男性と比べ、課長やその先に昇進するイメージを持ち切れていないようなんです」
「チーフくらいまではある程度自然に目指せるのですが、その先はというと…。」
「傍から見れば優秀な”仕事のデキる”人たちなので、そのうち課長になってもおかしくない、と思うのですが」
「本人たちは『管理職なんてそんな大層なこと』と、どこか遠慮がちで一歩引いている感じです」
「会社としては女性活躍推進のこともありますが、何より”実力はあるのに自信がない”ように見えてもどかしいんです」
実はこのようなご相談は、例に挙げた企業だけでなく、
女性リーダー・管理職育成の文脈で常について回る”あるある”のお悩みです。
特に、慣習的に女性が多く配置されやすい管理、企画、業務推進などの部署で長く従事している方は、
より顕著に「リーダーなんてそんな大それたことは」と、一歩どころか二歩も三歩も引いてしまっている傾向があると感じます。
実際に、女性リーダー・管理職候補として研修に集まった受講者からは、このような言葉を聞くことが多くあります。
・今の部署で長く働いているため、自分には圧倒的に経験が足りないのではないかと不安…
・自分にはリーダーになる器もないし、こんな研修に呼ばれること自体が過大評価ではないか…
・与えられた仕事を一生懸命こなしてきただけで特段やりたいこともない、そんな自分が管理職候補なんて…
ここから言えることは、人事から見えている「遠慮がち」で「一歩引いている」姿は、
すなわち、「自信のなさ」や「不安感」の現れである可能性が高い、ということです。
そしてもう一つ気に留めておきたいことは、
女性社員たちの「自信のなさ・不安感」と、「昇進意欲の低さ」とは決してイコールではない、ということです。
例えば日経クロスウーマンが2022年に行った調査では、女性が管理職を目指したきっかけとして、
「当時の上司に頼まれたから」が他の回答と比べて圧倒的に多数を占めていました*1。
また、パーソル総研は調査の結果、女性管理職(課長)登用時の有効な働きかけの一つとして、「理由・期待・メリットの伝達」を挙げています*2。
*1:「女性のキャリア(働き方)意識調査」アンケート(https://woman.nikkei.com/atcl/column/22/032200019/032200004/)
*2:パーソル総合研究所「女性活躍推進に関する定量調査」(https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/assets/female-manager.pdf)
これらのデータの示すところは、たとえ遠慮がちで一歩引いて見える女性であっても昇進意欲がまったくないわけではなく、
むしろ、上司や組織からの働きかけによって自身が組織貢献できるイメージを具体的に持てたり、
自身の経験やスキルがリーダー・管理職としても役に立つことを実感できれば、
――言い換えると、「私がリーダー・管理職を目指して良いんだ」という腹オチができさえすれば道が拓ける、
ということではないでしょうか。
だからこそ、女性リーダー・管理職育成施策では、
自社の候補人材はどのような点で「自信のなさ・不安感」に陥っているのか、
人事としては的確に把握することが大切ですし、
本人については、自分自身の不安要素が何から来ているものなのか、
何か行動することによって解消する不安はないか、時に向き合ってもらうことも必要だと、私たちは考えます。
そのうえで、それら「自信のなさ・不安感」を「自分の経験・スキルで十分役に立てる・貢献できる」という
ポジティブな見方に、本人自ら転換できるよう支援していくことが、施策の大きな鍵となります。
本セミナーでは、女性リーダー・管理職育成を取り巻く課題の全体感を解説したうえで、
特に当事者に対するアプローチに焦点を当て、育成施策で押さえるべきポイントをお伝えいたします。
下期以降の女性活躍・女性リーダー育成施策のヒントを、ぜひお持ち帰りください。
講師紹介
小川由佳(おがわゆか)
株式会社FAITH 代表取締役
財団法人生涯学習開発財団認定コーチ
日本メンタルヘルス協会基礎心理カウンセラー
津田塾大学学芸学部英文学科卒業
沖電気工業に入社し、部品の調達や供給に関わる物流業務を担当。その後、外資系メーカーで、業務プロセス策定、ERPシステム導入や配送センター立ち上げなど、物流業務の立ち上げを担当。
i2テクノロジーズジャパンに転じ、コンサルタント、マネージャーとして、クライアント企業に対するSCMソフトウェアの導入や、それに伴う業務改革のコンサルティングを実施。
プロジェクトでは、海外駐在や外国人部下のマネジメントも行う。
これらの経験を通じて「企業の根本は人だ」という想いに至り、人材育成分野に関心を持つようになる。
ジレットジャパンに入社し、管理職として現場のマネジメントや組織横断での業務改革に携わるジェネックスパートナーズへ参画。
コンサルタントとして、クライアント企業における業務改革や組織変革の支援を行う。
また、その一環として、研修やコーチングを通じて、クライアント企業のリーダー育成やチーム活性化に従事。
2011年に独立し、各種研修プログラム開発および講師、コーチ、コンサルタントとして活動中。
また、管理職や働く女性に対するパーソナルコーチングも実施している。
概要
開催日時 | 2024年06月20日(木) 12:00~13:00 |
---|---|
定員 | 20名 |
受講料 | 無料 |
会場 | |
アクセス |
|
お問い合わせ | TEL:03-5362-1537 FAX:03-5362-1536 |
対象者 | 人事・人材開発部門のご担当者様 |
受講票について | フォームよりお申込みいただいた方へ、自動返信メールにて配信URLをご案内します。 |