SEMINAR

2025.03.04開催

「個の主張 vs. 組織の論理」 どう折り合わせる? “もう何も言えない”マネジメントから脱却する方法

~多様性時代に求められる管理職のリスキリングとは~

講師:堀江 聡子
ダイバーシティ女性活躍推進研修
開催日
2025年03月04日(火)  13:00~14:00
会場
オンライン配信にて実施します

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■管理職世代が陥りやすい多様性への誤解と、マネジメントのゼロヒャク思考
「多様性を尊重しろっていうけど、部下のワガママを全部認めるわけにはいかないし…」
「何をハラスメントとされるかわからないし、もう何も言わないでおこう(笑)」
…管理職層へのD&I研修で、グループワークなどを行っていると、しばしば耳にするフレーズです。

多様性の時代と言われ、社員が様々なニーズを声に出しやすくなった中で、
管理職の立場で何を言うべきか、言わざるべきか?と、
日々のピープルマネジメントで頭を抱えている管理職も多いでしょう。

しかしーー。
「全部受け入れるしかない」、「だったら黙る」といった
極端な二項対立でつい考えてしまうこと自体が、
メンバーとのすれ違いや、コミュニケーションギャップを生み、
結果的に組織の成長やチームパフォーマンスを停滞させる要因となっていることに、
管理職自身は気づいているでしょうか?

 

■すれ違いの要因は、両者の「自分」の捉え方の違いにある?
管理職世代と若手世代のギャップは、単なる価値観の違いではありません。
「組織の中での自分」と「個としての自分」——この“自分”の捉え方との違いと、
どちらにより軸足を置くかの違い。
これが、管理職世代にとっての“わからなさ”の核ではないでしょうか。

管理職世代はこれまでの社会人人生の中で、「組織の一員として」、
様々な悩みを抱えながらも、与えられた役割や責任を一心に果たしてきました。
組織の価値観やルールに適応し、自己を確立してきたとも言えるでしょう。

一方若手世代は、組織の中でも「個人としての自分」を大切にしています。
もちろん組織の一員ではあるものの、「自分は自分」という感覚を当たり前に持っています。
そのため、組織に過剰適応するよりは、自身の納得感や価値観を優先する傾向があるのです。

実際に、株式会社ネクストレベルが行った
ジェネレーションギャップに関するアンケート調査では、
30~50代に聞いた若手世代への声として、
「仕事よりプライベート優先」、「社内の付き合いを重視しない」、等が挙がりました。

一方で若手世代は、「時代錯誤な言動」、「ガッツで仕事をする」、「愛社精神がすごい」といった、
年上世代が組織の中で自己を確立するためにとってきた行動に、違和感を覚えているようです。
※出典:株式会社ネクストレベル「男女564人に大調査!職場で「ジェネレーションギャップ」を感じた瞬間トップ10」 (2024)(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000221.000032757.html)

このように、“個としての自分”との距離感の違いが、
管理職世代からすれば、“わからなさ”につながっているのではないでしょうか。
つまり、自分自身は組織で決して表に出してこなかった「個」を、急に出されても、
対処の仕方がわからない、というのが管理職の本音だというわけです。

だからこそ、D&I研修で聞いた「ダイバーシティ」や「個の尊重」の重要性は理解しても、
「若手に”納得できないから動けません”と言われたけど、どう言えば納得してもらえるの?」
「多様性を尊重するって、結局どこまで許容すればいいの?」と、
目の前のメンバーへの声掛けに悩み、
結果として、取るべき態度を決めかねたままの”及び腰マネジメント”に陥ってしまうのです。

 

■“個”と“組織”の対立を超えて、重なりを見つけるマネジメントへ
それでは“及び腰マネジメント”に困っている管理職自身と、
それを支援する私たちはどうすればよいのでしょうか。

部下である若手世代の声を、「ワガママだ」とすべて切り捨てて良いはずはありませんが、
管理職としては「組織の論理」をきちんと伝え、理解を求めるべきシーンもあるはずです。
個と組織の二項対立ではなく、重なりを見つけ、折り合わせる。
これが、多様性時代に求められる管理職のリスキリングと言えるでしょう。

本セミナーでは、管理職層の抱える“わからなさ”や、
そこから生じる「だったらもう黙る」及び腰マネジメントに、
人事担当者としてどのようなアプローチや支援の仕組みを講じることができるか、
考え方や、そのヒントとなる事例をご紹介します。

講師紹介

堀江 聡子(ほりえ あきこ)
はぐキャリア合同会社 代表

■経歴:
大学卒業後、学生援護会(現;パーソルキャリアに吸収合併)、リンクアンドモチベーション、
日立総合経営研修所を経て、女性のキャリアを専門としたキャリアコンサルティング事業を開始。
2015年にはぐキャリア合同会社を設立。代表に就任。キャリア相談実績は、5,000人を超える。
一貫して企業人事に関わるパートナーとして、採用・育成・制度設計・風土改革のコンサルティングに従事。
ターゲットの課題やニーズに応じた研修プログラム開発やプロジェクトマネジメントを得意とする。

■資格:
・国家資格キャリア・コンサルタント
・日本経済団体連合会認定キャリア・アドバイザー 5,000人を超える女性のキャリア相談実績
・女性労働協会認定講師
・The Bob Pike Group 認定 プロフェッショナルトレーナー

概要

開催日時 2025年03月04日(火)  13:00~14:00
定員 20名
受講料 無料
会場
アクセス
お問い合わせ TEL:03-5362-1537  FAX:03-5362-1536
対象者 人事・人材開発部門のご担当者様
※同業他社の方は参加をお控えください
受講票について フォームよりお申込みいただいた方へ、自動返信メールにて配信URLをご案内します。

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