

第258回:なぜ目標管理は嫌われるのか?
本当の目標管理で知的労働の成果を引き出す3つの処方箋
- 開催日
- 2017年08月16日(水) 13:30~17:30(13:15~受付開始)
- 会場
- リ・カレント本社セミナールーム
目標管理を「人事考課のための手段」と考えてしまうと、下記のような現象が起こります。
【目標によって現場が疲弊している】
【現場にやらされ感がある】
【ストレッチした目標を立てず、不公平感が蔓延する】
これらは、現場からよく聞かれる声です。
目標を設定することが組織や個人の成長につながるどころか、成長を抑えつけているようにも見えてしまいます。
なぜこのような現象が一般に広がっているのでしょう。
それは、下の2つの質問と答えに集約されています。
Q.目標管理を知っていますか =はい
Q.本当の目標管理を実践していますか =いいえ
これが日本の管理職の実情です。
目標は組織・個人の成果を測るためには欠かせません。
また、目標を達成することで仕事への充実感や、新たな自信を生むことができます。
だとすれば、目標によって組織と個人の成長を促進するには何が必要なのでしょうか。
本セミナーでは目標管理における明確で本質的な考え方をご紹介。
目標管理の基礎はもちろんのこと、メンバーの主体的なやる気を引き出し、日々のPDS(Plan-Do-See)を回すための方策についても紹介します。
まさにすべての管理職が身に着けたい、業績×働き甲斐を生み出すプログラムです。
─ プログラム────────────────────────────
◆━【課題共有】
・現場が抱える課題とは
-ディスカッション-職場の目標管理の現状は…
-同時並行多面作戦による目標管理(MBO-S)とは
◆━【プログラム体験】
・処方箋1:MBO-Sの目的
-ミニ討議:働き甲斐とは何か
-外発的な働き甲斐+内発的な働き甲斐
・処方箋2:MBO-Sの基本原理
-ミニ討議:内発的な働きがいを獲得するためには
-MBO-Sの基本原理(セルフ・コントロール)
-ミニ討議:「よい目標をうまく創る」ための着眼点は…
-MBO-Sの基本原理(チャレンジ目標のPlan-Do-See)
・処方箋3:MBO-Sとフォロワーシップとの関係
-職場の一体感と相乗効果
────────────────内容は変更になることがございます──
目標管理への2つの誤解
本来の目標管理とは『自分で自分をマネジメントする』ということです。
ところが、目標管理には以下のような誤解が生じてしましました。
■誤解1■ノルマ必達こそが目標管理
高度経済成長時代、日本において目標管理の第一次ブームが起きたと言われています。このブームでは組織が業績を上げることが重要視されました。具体的な指標である売上を作るために、管理職が売上の管理をする。いわゆる売上至上主義が形成され、そこには「人」や「自主性」という要素が欠落しました。
■誤解2■目標設定に個人の意思は関係ない
目標を達成するためには成果を創らなければいけません。ところが、成果を創るはずの「人」への考えが欠落した結果、いかに人を活かして成果を創るか、という本来の目標管理とは逆の現象が一般となりました。人の視点が欠落した目標管理は経営理念や人材開発とリンクすることなく、重荷としての存在を余儀なくされたと言えます。
チーム力の最大化に向けた職場の一体感と相乗効果
目標管理(MBO-S)がうまくいかないもう1つの原因は、目標管理の単独運用という間違いです。つまり、目標管理は「職場目標の達成に向けた分業システム」であり、職場目標の達成に貢献する目標管理の運用努力が必要になります。
その努力が欠落した目標管理は、孤独なノルマ管理の世界を漂います。
したがって、職場目標の達成には「分業責任の遂行(目標管理)」はもとより、「職場の一体感+相乗効果」が不可欠です。
一体感とは「職場のベクトル合わせ」と「人間関係づくり」がもたらす団結力であり、前者は「経営理念・行動指針を個人目標に落とし込むプロセス」を、後者は「お互いに好きになる努力」を意味しています。
また、相乗効果とは上司部下とのおよび部下同士の「目標管理のキャッチボール」がもたらす「知と情の増幅効果」であり、その向上には上司のリーダーシップのみならず、部下のフォロワーシップの存在がとても大きな役割を果たします。
「フォロワーシップ」開発No.1企業であるリ・カレントだからこそできるフォロワーシップとMBO-Sの融合により、あなたの会社の目標管理の品質向上が可能になるものと確信いたします。