30代前半のための幸福優位なジブン応援型キャリアのススメ

2022.06.6

「今までのように勢いだけでは仕事ができない……」迷える中堅社員を「成幸に向けて自分軸で舵を切る」中核人材へ

これからの正解や先が見えづらいVUCAの時代。
企業に大きな変化があったように、ビジネスパーソン個人の価値観も多様化してきています。

そんな中、30代は、がむしゃらに走ってきた20代とは異なり、一歩立ち止まって今後のキャリアを考えるタイミングです。彼ら彼女らのキャリア開発には、どのようなキーワードが重要なのでしょうか。

今回のセミナーでは、30代のビジネスキャリアを専門に研修講師を務める内村広樹氏にご登壇いただき、「成功」ではなく「成幸」を実現するためのキャリア開発に関する具体策について詳しくお話しいただきました。

■30代のキャリアは宙ぶらりん?:キャリア・リミナリティ

「30代は人生において非常に大切な時期。この10年が今後の人生を決めると言っても過言ではありません」と内村講師は話します。

しかし、多くの30代がキャリアを考える必要性を認識する一方で、その実現へ動き出しづらいと思っている人も多くいます。
彼らは、「キャリア・リミナリティ」(=宙ぶらりん)と呼ばれる状態にあるのです。

では、なぜこのような状況が起きてしまっているのでしょうか。
内村講師いわく、30代のビジネスパーソンにはキャリアに関する「8大症候群」が見られます。

■30代ビジネスパーソンの8大症候群:「マンネリ」「モヤモヤ」「先延ばし」……

これらの症候群に関しては、個別の特徴だけを抱えているというわけではなく、ひとりで複数、最大8個全ての症候群を抱えていることもあり得ます。

上司や人事がサポートを行い、一緒にキャリアを考えるケースにおいても、40代以上と30代以下との価値観はそれぞれ異なるため、注意が必要です。

具体的には、40代以上は仕事の達成やその後の飲み会などの快楽に向かってモチベーションが維持できるという特徴があります。
一方で30代以下は、バリバリと仕事を達成するよりも、仕事や人生に意味を持たせ、意味があるものには没頭できる、という違いがあるのです。

こうした関係性においては、コミュニケーションが嚙み合わなくなる可能性があります。
そのため30代に対しては、「あなたは仕事のやりがいをどこに感じているの?」といった本質的な軸で話す必要があります。

■30代ビジネスパーソンの世代傾向:人生の節目に外部変化に直面してきた、 “環境適応世代”

セミナーでは、1989年生まれのビジネスパーソンを例として、世代傾向が解説されました。

人生の「節目」に生じた大きな変化に対応し、活躍してきた環境適応世代であること。
一方、様々な環境変化に対応してきたからこそ、40代以上と比較し、自分自身と向き合う機会はあまり多くないことが仮説として挙げられました。
言い換えれば今後、自分と向き合う機会があればあるほど、活躍する機会は増えていくのではないかと考えられます。

■キャリアを築いていくうえで必要な視点:人生全体において幸せを追求する、「成幸の探求」

では、30代の方々がキャリアを築いていく上で必要な視点は何でしょうか。

それは、「成功の追求」ではなく「成幸の探求」だと内村講師は言います。

「成功の追求」は見定めた1点を目指すことであるのに対し、「成幸の探求」は仕事を含めた人生全体において、自分が必要なものを探し続けると言った違いがあります。

会社勤めで仕事を楽しんでいるのはわずか40%というデータがあります。客観的に見ても、「大変そう」「つまらなそう」といった意見が多いからこそ、仕事の成功だけではなく、幸せを追求していく必要があります。

これまでのキャリア開発は「Will」「Can」「Must」を活用した成功追求型が主でした。
しかし、今後のハピネス優位のキャリアにおいては、持っているものだけを考えるのではなく、日々連続する時間の中でどんな生活を送り、仕事と向き合っていくのかといった視点が大切になってきます。

■30代のキャリア開発に向けて:必要な3つのキーワード

30代が陥りがちな思考を変化させていくために必要なのが、この3つのキーワードです。

  • 現在地の把握:「自分は今どこにいるのか」「どんな強みを得てきたのか」
  • 小さな挑戦の習慣化:「すぐに挑戦できることは何か」「習慣化でききることは何か」
  • 譲れない軸の発見:「自分自身が大切にしたいものは何か」「譲れない軸は何か」

陥りがちな思考に対して、現状維持ではなく変化をつくる。
将来を不安に思うだけではなく、自分で変えられること・変えられないことをイメージする。
変えられることに注目するなどして、思考を変化させながらキャリアを築いていく。
こうしたことが30代のキャリア開発のポイントとなります。

■悩みが多い30代だからこそ、会社でも積極的なキャリア開発支援を

本セミナーを通じて、30代のキャリア開発における重要な視点やキーワードについてお話しいただきました。

悩みや焦りが多い30代だからこそ、会社が積極的にこれまでのキャリアを振り返る機会を提供することで、キャリア自律を促すことができるだけではなく、より活躍する人材への進化を期待することができるのではないでしょうか。

そのため、ビジネスパーソン一人ひとりが戦略的にキャリアを描く必要がある一方、未来の選択肢は無限大なのです。

 

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