入社動機と入社の決め手は?
川口

学生時代にBtoCのセミナー事業にずっと関わっていて、人が変わる、人生が変わる瞬間をたくさん見てきました。これを自分が仕事をしてもやりたいなとすごく思っていて、人材開発業界を選びました。

もうひとつは、この会社だったら活躍できるんじゃないかなと思ったんですよ。挑戦を奨励してくれる風土があることと、ベンチャーという小さな所帯で、何もかもが整っているとは限らない中で自分をどこまで高められるのかを試したかったという点が大きいですね。

鳥山

私の入社の決め手は、まさに「リ・カの人」と「人材組織開発プロデューサー(以下、人開P)の働き方」の2つだなと思っています。

まず、人に関しては、私自身が人の話を聞くのが好きなので、面接でどんどん違う社員の方と会う中で、十人十色の世界観があって面白い人達だなと興味が湧きました。同時に、私の話に対しても「それってどういうこと?」と、本当に私に興味を持ってコミュニケーションを図ってくださったのがとても印象的で、この人と働きたいなーと思える人達だったので、人に魅かれました。

2つ目の「プロデューサーの働き方」というのは、人開Pの役割の一つとして先輩社員の方が言った「納品の現場の最後の最後まで場を良くしようっていうことで考えて行動する、行動を怠りません」というフレーズがすごく心に刺さっていて。私は実は最終面接をリベンジしたんですが、1回目と2回目の間の準備セッションの時に、改めて人開Pってこういう仕事だよと教えていただいたときに頂いた一言だったと思います。

自分が大学時代にミュージカルをやっていたときに、人と人とをつなぐことを一つの公演が終わるまでずっと考え続けていました。その経験を通して、大きな目的のために自分が動き続けて変化し続けられるような働き方がしたいなと思っていたので、この会社ならそれができるんだと感じて入社を決めました。

現在の仕事内容や、携わっている案件は?
鳥山

主に1年目から3年目を対象とした研修企画に加え、他の先輩が担当するOJT研修案件に関わらせていただいています。

関わっている案件の中で印象的だったのが、先月末にやった2~3年目合同研修を支援させていただいた会社様です。私が5月に初めてお客様とアポイントが取れた案件で、そこからなかなか企画が決まらず、紆余曲折し、5カ月たって11月に研修実施に至りました。

川口

最初にアポイントが取れたときの鳥山が印象深くて。「アポ取って来ました。どうしよう」みたいなことを、ずっと言ってたね。

鳥山

そうです。受話器を置いて、隣にいた先輩に「今、アポ取れたんじゃない?」と言われて「取れたんですか、これ」というところから始まりました。

お客さまとまさに伴走してきた案件の初回が先日終わって、練りに練っただけあって精度の高い研修ができたなと自分の達成感につながった案件です。

精度が高いというのは、当日の受講者の反応も含めてですが、お会いする前から受講者の姿が描けるぐらい、先方のご担当者から受講者の様子を詳しく伺えており、それを踏まえて、受講生が本当に今求めているものにフォーカスした内容を追求できたという点についてです。既存のコンテンツとは別の新しい形で研修をご提供できたことで、精度の高い仕事ができたのではないかと感じています。

川口

本当に紆余曲折でしたね。ご提案をする前段階で、担当者の方が弊社のセミナーに来てくださったんです。そのセミナーの内容をもとにした企画書を結構気合を入れて我々で作って、お客様にも好評をいただけて。ところが、1週間経って「上司に突っ返されちゃいました」と。そこから企画内容を丸ごと練り直したこともありました。

先方の関連会社との兼ね合いもあって、どういう形で研修をやっていこうかを迷ったり、そもそもの受講対象に見直しがかかったり、研修の中身や対象者が変わる可能性がある中でご要望に応え続けるためにはどうすればよいのかを話し合っていました。

鳥山も私も、受講生に何を届けるのかという目線で研修を企画したいという考えが強いので、「ここで変更を受け入れてしまったら一番困っているであろう層に届けられるものが変わってしまうんじゃないか」という点は二人でよく相談し合っていました。

OJTトレーナーの役割は?
鳥山

私の場合、受講生の意図をくみ取って、それをどんな形にしたいのかという意思発信はするんです。ただ、それを実現するにはどの講師でどんな研修内容であれば可能なのか、具体的な施策を立てることは苦手で、そういう部分ですごくサポートしていただいたなと思っています。

あとは、ゴール設定や具体的な進め方のガイドもしてくださり、状況が二転三転する中で「お客様との電話を終えたら即川口さんに相談!」というくらい、精神的にサポートしていただきました。

川口

企画書をつくるときは、打ち合わせをしながら僕が大枠を作って、そこに鳥山が伝えたい思いを加える。講師を選ぶ際は、僕が何人か候補を出した中でお客様の要望や意図を鑑みてどなたが良いのかを最終的に鳥山が決める。商談でも、鳥山の思いが際立って伝わるように、僕がその前後の話をつなげる。本当に二人三脚だったと思いますね。

鳥山とは、業務指導に留まらず人としてコミュニケーションを取る時間が多いですね。他の新入社員とも業務ベースで関わることが多いので、基本的にやっていることはそんなに大きく変わらないですが、彼らの自己実現に仕事をどう紐づけるかというところを、鳥山に対しては特に意識しています。

お互いに仕事をする時に大事にしていること、心掛けていることは?
鳥山

事後報告でもいいので「こういうことがありました」は言いたいなと思っています。私は嫌なことがあってもなかなか口に出さないし、業務が後手後手になっているときほど発信できないので。良くも悪くも超マイペースな私を川口さんは優しい目で見てくださっていると感じるので、リアクションはきちんとしようと心掛けています。

あとは、最近心掛け始めたのは、周りを巻き込むということです。配属されてから最近まで、自分で何でもやりたくて、業務を誰かに引き取ってもらうことがすごく嫌いでした。ですが、ある案件がきっかけで事業部長から「できなくて当たり前だし、分からなくて当たり前」「とりあえず任せちゃって、先輩の背中を見て、そこから次は自分でやりますっていうのも一個の学び取り方だよ」と教わったときに世界が変わりました。「そうか、やってもらっていいんだ。そこから学んで次があるのか」と。

自分の分からないところを報告する頻度が以前より高まりましたし、分からないと思ったときにとりあえず近くにいる先輩に聞いてみるなど、周りを巻き込んで一緒に仕事を進めていくことを心掛けるようになりました。

川口

僕が仕事上で大事にしているのは、みんなが自身の思いに基づいて、やりたいようにやれるようにしたいという点です。自分の仕事は自分のやりたいようにやるのが僕は一番面白いので。

トレジャリアとして新人プロデューサーのサポートをする上で、お客様のことを一番知ってるのは僕じゃなくて担当プロデューサーだと思っています。僕だけで作った企画は、負けないけど勝てる企画ではない。最後の画竜点睛で色を付けるのはプロデューサーなので、彼らがそこに最大限集中できるような仕組みをつくりたい。彼ら自身の中にある「お客さんに対して、こうしたい」の実現を支援することができれば一番嬉しいなと思いますね。「こういうことがしたい」を形にできるように支えるようなことって何ができるんだろうと常に考えています。

鳥山

私としては、トレーナーとして、同期の中でも一番密に関わっていただいてるのでその辺りの思いが理解できつつあるものの、他の同期にも川口さんのすごいところが伝われって願っています。だから、川口さんに「この企画書の目的は?」と訊かれて頭を抱えている同期がいれば、話を聞いて「川口さんはこういう意図でやっているんだよ」と伝えるように頑張っています。

OJTでの苦労は?
鳥山

川口さんが担当するトレーニーとしては、私は3代目に当たるので、一昨年、昨年もトレーナーとして各年の新入社員に接してきて、どうだったのかなというのは気になります。

川口

初めてトレーナーをやったときは、トレーニーの優秀さに救われた。これに尽きますね。多分、やっていること自体は今と変わらないんですよ。本人が何をやりたいか、どこに行きたいかに重きを置いて、そのために必要な知識やスキルを業務の中で得てもらいたい。ただ、その当時は武器が熱意しかなかったから、今ほど体系的に教えられなくて辛かったですね。

だから、翌年のOJTの際はやり方がワンパターンしかないという点が難しかったと、振り返ってみて思います。言ったことをまず言われたとおりにちゃんとやってほしい、勝手に判断せずに基礎を固めてもらいたい期間の接し方が彼の志向性とは合わなくて、それがずっと続いてしまい、お互いに「自分ができていない」という感覚に陥っていました。

そのうまくいかなかった経験に加えて、仕事で関わる後輩の数が増えてきたことで、どれだけ体系的に教えられるかを気にするようになり、今年やっと少し形になってきたかなという感じがしています。

その悩みを経て、「OJTは互いの中にあるもの」と考えた
川口

去年のOJTを終えて鳥山の入社を待つ期間にはすごく色々なことを考えました。僕が考えるOJT、理想とするOJTが僕の中にあるのと同様に、新入社員それぞれにも「こうやって教えられたい、こうやって育成されたい、こうやって関わってほしい」という理想があると思うんですよ。

僕は、その二人にとって最も良いOJTは、お互いにそういった考えを開示した上で、「本当はこうしてほしい」とか「こうあったら自分はご機嫌にお仕事ができます」と擦り合わせていった先にしかないと思っています。そういった考えに至れたからこそ、マイペースだとしても、それでやりたいならそれでやればよかろうって僕は思うようになったし、「それでやれるように何ができるかな」と考えるようになりました。

最短ルートで売上を上げてトップセールスになりたいなんて、全員が思っているわけではないかもしれない。自分にとって価値がある仕事をしたいという考えを大切にしている相手に「新人賞を取るためにはこうやるんだ」と指導するような、そういうOJTは望ましくないと思っています。

去年から今年への移行期間で得た持論を、今まさに実践している過程です。考えていろいろ動いてることはあるけど、うまくいかないとは思っていないかな。 自分の理想のOJT、自分の理想の関係性が正しいとは限らないと思えたことで、悩みがなくなったんだと感じますね。

OJTトレーナーとしてどう感じていたか
鳥山

序盤の関係性構築の頃は、すごくうまくいっていたと思います。カフェや川口さん行きつけのバーで話し込んだりして。仕事を超えた自分のWILLの話もたくさんして、関係性をとても大事にする熱のあるトレーナーと組めて本当に良かったと思っていました。ところが、6~7月で提案ラッシュの時期を迎えたあたりから苦戦し始めたんですよね。

とにかくたくさん企画書を作る必要がある中で、川口さんからの「目的は?」「お客さんが困ってることは何?」「商談のゴールはどこまで行ったらいいの?」といった質問の観点を私がまったく捉えられておらず、学生時代と同じ「テンション高く接すれば何とかなる」という感覚のままで社会人になったことがあからさまになったという感じで。その時は、5月はあんなにいいコミュニケーションを取れたのに、仕事になると何で私はこんなに合わせられないんだろう……と悩んでいました。だから、できない、やれない、答えられないというモヤモヤが自分の中ですごく溜まっていました。

でも、そこでふと、「私は多分、川口さんのために仕事をしてたな」と気づいたんです。川口さんはお客様を見て、その人のために自分が知りたい情報を聞いているのに、私は川口さんしか見てなかったなみたいな。川口さんを突破しないとお客さんに行けないような思い込みをしていて。

川口

中ボスだ。(笑)

鳥山

川口さんに「うん」と言わせないといけないという考え方はおかしいと気づいたときに、やっとQに対してAで答えられるようになりました。

そこからは、「未熟ですみません、でもこういうことがしたいんです」と私が言ったことに対して「いいじゃん、何でそう思ったの?」「もっとこうした方がいいよ」と物事を前進させるコミュニケーションが図れるようになって、すごく楽しいなと思えるようになりました。

私は結構、自分を責めたり、お客様から言われた一言を気に病みすぎて勝手に落ち込んでしまうことがあるので、そうしたときには自分で自分に刺した針を川口さんに抜いてもらうようなサポートをしていただいていましたね。

川口

鳥山のように思いがあって発信できる人って、僕にとっては尊敬の域にいるんですよね。だからこそ、彼女が届けたい思いを形にして、やりたい仕事をやれるようにするためには、そのときに徹底的にトレーニングした「QにAで答える」「5W3Hで考える」「フレームワークで物事を考える」という思考が必要だと思っていたんですよ。

企画書を考えるのに時間をかけるよりも、さっと作れるようになる武器を身につけて効率化することで、お客さんのところでどれだけ自分の思いを語れるかに時間を使ってほしいと思っていたので、本人にもその意図を伝えたうえで徹底してそういうコミュニケーションを取っていました。

あとは、5月から6月にかけて彼女は訪問した企業すべてで提案書を出しているので、めちゃくちゃ忙しかっただろうと思います。成果には直接結びつかないかもしれませんが、彼女が対面したお客様に必ず何か役に立ちたいという思いが強く、かつ、思いを具体的にしてお客様に届ける実践トレーニングになるという2軸の観点から、全提案をやってもらおうと決めました。例年ならやらせないことを、鳥山だから敢えてやってもらったんです。

鳥山

知らなかった。

川口

あの時期はこの1年で一番アウトプットが多かったよね。

鳥山

多かったです。提案書作りしかしてなくて、でも他の同期と話している中で「私、訪問だけで終わっちゃって提案につながらないんだよね」と言われて、「ん? 私は毎回提案の話をしているな?」と不思議には思っていました。

川口

提案でジャブが打てれば次に繋がるし、鳥山がお客様を好きという前提に立つことで関係性も長続きするので……中でも、新入社員の現場配属された最初の月に会ったお客様は特別大事なお客様にゆくゆくなっていくと僕は考えているので、そういう意味でも大事だろうなと思って。

だから、あの時期に苦労したのは当然なんですよ。120%の量の仕事しか渡してないでしょう?

鳥山

本当にマジできつかったです。やるたびに言われるんですよ、「これ、目的は何?」って。

そもそも私は、誰かに貢献することがモチベーションなので、それが全くできないと感じていた月でした。「何でこの会社に私はいるんだろう」と考えるところまで行きましたよ。(笑)

川口

良かった、踏ん張ってくれてありがとう。

2021年度新入社員への期待・メッセージ
川口

さっきの話も繋がっているんですが、思いがある人と一緒に仕事ができることが、僕にとっては若手社員と仕事をする喜びだと思っています。だから期待するのは、ベンチャースピリット――「私はこうしたい」という思いですね。

思いがあって、その実現のために自分の今見えることをきちんとやり切る。その先にできることの幅がどんどん広がっていくと考えています。「こうしたい」がある人と一緒に仕事がしてみたいです。

鳥山

「リ・カレントの新卒採用に来る人はどんな人だろう」と考えたときに、どんな人でもきっとフィットするという大前提の下であえて言うなら、「私はこうしたい」を持っているのはもちろんですけど、「見つけたいな」でもいいなと思っています。

「こうしたい」がなくても見つけたいと思っている人、つまり「思いが無いからできない」ではなく「今は無いけど、見つけるためにやってみよう」と思える人が、何かを見つけたときに「面白いじゃん、やってみようよ」と背中を押してくれる環境がここにはあると、私は仕事をする中で感じています。今は「こうしたい」を持っていなくても、「持ちたい」と思えたらもっと自分の人生が良くなるんじゃないかと考えられる方に来てほしいですね。

私はそんな人の話を聞いてみたいし、私がお力添えできるところがあれば、ぜひ一緒に仕事をしたいです。

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