HRカンファレンス2015-春- 『組織の力を最大化する「チームワーク」「チームビルディング」』

2015.06.10

【プログラム内容】
「HRカンファレンス2015-春-」日本の人事部主催 協賛:リ・カレント株式会社
『組織の力を最大化する「チームワーク」「チームビルディング」』

【講師】
一橋大学大学院 商学研究科 教授
守島 基博氏
(公財)日本ラグビーフットボール協会 コーチングディレクター
U20日本代表ヘッドコーチ/ 株式会社TEAM BOX 代表取締役
中竹 竜二氏


今回のセミナーレポートは2015年5月20日(水)に行われた

「HRカンファレンス2015-春-」日本の人事部主催 協賛:リ・カレント株式会社
『組織の力を最大化する「チームワーク」「チームビルディング」』

についてのセミナーレポートをお届けします。

最初に、協賛企業である弊社リ・カレント株式会社代表の石橋真より
フォロワーシップの必要性・効果、フォロワーシップの基本類型について説明を致しました。
(参考)フォロワーシップになぜ着目するのか?リ・カレント株式会社

リ・カレント株式会社はリーダーシップとフォロワーシップの強化及びチームワークの開発を通して「協働」と「共育」の組織文化をつくり「感謝と笑顔」に満ち溢れた「働楽社会」の実現に貢献したい、と本気で考え取り組んでいる会社です。
そうした経営理念と今回の講演テーマである『組織の力を最大化する「チームワーク」「チームビルディング」に親和性を感じて、今回協賛会社として参加させて頂きました。

リ・カレントの提言するリーダーシップとフォロワーシップを掛け合わせたDUAL教育(デユアル教育)が必要である。こうした軸に据えた人材教育体系は、これからの組織開発、チームビルディングに必要不可欠なファクターであると考えています。

続いて、一橋大学大学院教授の守島基博氏と日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクターの中竹竜二氏が「チームワーク」「チームビルディング」をキーワードに、強いチームの作り方について語り合います。

組織が成果を上げるには、メンバー全員がその力を発揮すること、メンバー同士がシナジーを発揮することが重要ですが、そのために人事やリーダーは何をすればいいのでしょうか。

まず、一橋大学大学院教授の守島基博氏より、「組織の力を最大化するチームとは」についてお話しを頂きました。

チームという存在への問題提起
従来、チーム(一緒に働く人の集まり)とそのマネジメントは、企業経営という視点から見た場合、いつでも大きな役割を果たしてきた。日本の企業は本当にチームという概念がわかっていたのだろうか?
これまでのチームの概念では、同質性の高いメンバーからなる、コミュニケーションがスムーズな、仲のよい集団というのがチームを理想像としていたのではないだろうか。
また、リーダーの役割は、進捗管理とメンバー間の調整役だと思ってきたのではないだろうか、さらに、メンバーはチーム目標を達成する単なるコマではなかったのだろうか。

いま、チームに起こりつつあること
これらは「グループ」とでもいうもの。はたして、「同質性の高いメンバーからなる、コミュニケーションがスムーズな、仲のよい集団」といったチーム概念で、これからも進んでいけるのだろうか。グローバルな競争に勝てるのだろうか。チームをきちんと機能させるにはチームビルディング、リーダーシップ、フォロワーシップなど、チームマネジメントの転換が必要であると考えている。

実際、多くの企業(特に日本企業)は、チームを上手く活用して成果をあげてきた。たとえば、現場のQCサークル(小集団活動)や、職場の結束によるノルマの達成などが挙げられる。つまり、チームとそのマネジメントはこれまで企業の競争力の源泉になってきたのである。

 

チームの在り方の変化
国籍、文化、価値観などが異なる多様性の高いチーム(グローバル・チーム)など、異なった専門性をもつメンバーを集めて、イノベーションが求められるチームや、ICT(情報通信技術)などを使い、物理的に離れた環境でお互いの仕事を融合することが求められるチームなど時代の変化に合わせて増え
てきた。ある意味では、誠にチームが登場してきたとも言える。こうしたチームはこれまでの日本の企業が直面したことのないチームである。
さらに、チームマネジメントの良し悪しが企業の競争力に大きな影響を与えるようになった。グローバル化に伴う多国籍チームの重要性、研究開発、商品開発などチームによるイノベーション創造、場所と時間を超えたチームワークの重要性が求められる。チームマネジメントの在り方がこうした状況での格差を生み出すようになってきている。

優れたチームの特徴
優れたチームの特徴は以下5つが挙げられるのではないだろうか。
1.自立した個、高い専門性をもつ個が居る
2.本音のコミュニケーションが起こる 対立と融合が起こすイノベーション
3.共通の価値観、なにを体制にしたいか)がある決められた目標ではなく、目指す姿の共有
4.メンバーを力づけるリーダーがいる、率いるではなく、エンパワーするリーダー
5.メンバー間に協働と競争がある仲良しクラブではなく、協働、競争関係

 

人事、人事担当者ができること
真のチームを作るために人事部門・経営ができることは何だろうか?真のチームとそのマネジメントが企業競争力の決定要因になっているとの認識がまず必要である。
・個の自律の開発
・専門性とそれを表に出す能力
・異質性を戦略的に埋め込む
・異質なメンバーを尊重する
・対立をマネジメントし、イノベーションを起こすスキルの育成
・コミュニケーションスキル
・メンバーをエンパワーするリーダーの育成

チームというのは、いつでも「個人の力」の限界を超えるためのものである。
しかし、これまでは単に個の力を総合することがチームの機能だった。今のチームマネジメントで求められるのは自立したメンバーから生まれる革新・イノベーションであった。「個を超える」ことが真のチームである。真のチームの場合、【 1+1+1 > 3 】といった効果が生まれる。

 

続いて、日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクターの中竹竜二氏より、「組織の力を最大化する「チームワーク」「チームビルディング」の在り方とは」についてお話しを頂きました。

チームを作る上で必ずやっていること

”Reframing(再定義)”を行うことにより、「私たちは何をやっているのか?」「どこに向かっているのか?」をチームで考え直すようにしている。
”Reframing(再定義)”とは「私たちは何をやっているのだろう?なんでだろう」といったようになぜ?なぜ?を繰り返すことで、従来の考えとは違った角度からアプローチしたり、視点を変えたり、焦点をずらしたり、解釈を変えたりと、誰もが潜在的に持っている能力を使って、意図的に自分や相手の生き方を健全なものにし、ポジティブなものにしていくことができる。

また、「グループ」と「チーム」の違いとは何だろう?とディスカッションを進めていくと以下のような違いが見えてくる。
■グループ・・・固定的、責任分担など
■チーム・・・流動的、個性の発揮、自立貢献、責任共有、進化創造、学びあい、など
”Reframing(再定義)”を行うことにより、チームメンバーがチームに自分をどのようにコミットしていくか、を考える直す機会をつくることができる。

指導チームの事例
チームビルディングに特化した活動でワークショップ、ゲーム、ボーリング、バディ制度などを実施。下スライド画像は、試合中の一コマ。傍からみて雰囲気が良くないという理由で「腕を組んだり、寄り添ってもっと仲良くしよう」と言った所、見るからに雰囲気の良い風景を写すことができた。チームビルディングは雰囲気作り、また形から入るのも良いと考えている。

自身は、早稲田大学在学中にラグビー部のキャプテンをしたり、卒業後も監督をしたりとリーダーという役職に就く機会が多くあり、監督として母校・早稲田大学ラグビー部にフォロワーシップの考え方を浸透させ、2008年の大学選手権でチームを日本一に導いた経験もある。

自分に任されているポジションとして、組織の中心として、リーダーシップを発揮して引っ張っていかなければならないというイメージが強いが、自分の本来の能力や性格を考えると、優秀な人物がたくさんいる中で、正直引っ張ることはできないと思いました。
その中、個性的で能力が高い選手がたくさんいる早稲田のラグビー部をどうまとめていけばよいのかを考えた時に、引っ張るよりも支えることが大切だと感じた。

組織の中で働く際、役職と立場を明確に分けている。役職は基本的には変わりませんが、立場は状況によって往々にして変わっていくものとして捉えている。キャプテンや監督の役職に就いている時も、必要に応じて常に立場を変えようと考えて行動するよう心掛けている。

 

チームビルディングで必要なのは「個のつながり」
仲間同士のつながり(絆)、自分が所属する組織とのつながり(貢献意識)、自分が携わる商品サービスとのつながり(こだわり・仕事哲学)など、いかに多くの「つながり」を生み出すか、という視点が、人材育成においても組織開発においても重要になってきている。
多くの「つながり」を持っている、ということは、そのつながりの相手・関わっている人たちから、たくさんの共感を得る「接点」がある、ということに結びついてくる。
個のつながりに必要な3つの要素は
■関心(ある物事に特に心を引かれ、注意を向ける)
■要望(実現を強く求めること)
■貢献(役に立つように尽力すること) である。

 

ご参加いただいた方の声

・気付きの場として参加して得られた本日の内容を社内で展開し、考える場とさせて頂きます。
・ビジョン作りに活用していきたい。開発中の管理職研修の参考とする予定です。
・既存研修の内容、すすめ方をブラッシュアップする際の参考にします。

セミナーを終えて

本セミナーはたくさんの業種、職種の方にお越しいただきました。会場は追加席を用意するほど満員となり、いかに「チームビルビルディング」に皆さまが課題を持っているか、注目しているか、感じ取ることができた場でもありました。

今後、自分たちの組織を活性化させるためにはどうしたらよいか?また、これからの組織を考えるにあたって、チームそのものの機能を改めて考え直す必要がある、きちんと機能させるにはチームビルディング、リーダーシップ、フォロワーシップなど、チームマネジメントの転換が必要であると課題をもった、などという意見も多く聞くことができました。

「私たちのチームはどうあるべきか?」、チームビルディングを再考するために、まずは”Reframing(再定義)”をチームメンバーで行ってみてはいかがでしょう。”Reframing(再定義)”を行うことにより、チームメンバーがチームに自分をどのようにコミットしていくか、を考える直す機会をつくることが期待できるかもしれません。

弊社リ・カレント株式会社はリーダーシップとフォロワーシップの強化及びチームワークの開発を通して、個の可能性をひろげ、組織の未来をひらくことにより働くことを心から楽しむ働楽社会の実現に貢献することを理念としている会社です。

研修プログラムは人事・人材開発のあらゆるニーズにお応えできる、幅広く、質の高い講師陣とコンテンツが特徴です。チームビルディング、フォロワーシップ、リーダーシップなど それぞれの分野のプロフェッショナルであることと共にビジネス現場での失敗体験から明確なメッセージを持っている「ユニークで実践的」な講師陣が自慢です。

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次回も引き続き人事担当者様の役に立つセミナー情報をお届けします。

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