2018.11.15

人生100年時代の“ 航海図 ”を描く! 50代から考える「トリプル・キャリア」【第8回】トリプル・キャリアで、定年後も稼ぐための「情報リテラシー」 <その4>

監修者
大杉 潤(合同会社ノマド&ブランディング/リ・カレント プロフェッショナルパートナー)

『定年後不安: 人生100年時代の生き方』(角川新書)の著者であり50代キャリアの専門家、
大杉 潤講師による連載コラム!

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 トリプル・キャリアで、定年後も稼ぐための「情報リテラシー」 <その4>

今回は、人生100年時代に、「トリプル・キャリア」という人生設計を立てて、長く働き続けるために必要な「戦略的に準備すべき4つのスキル」の3番目として挙げた、「情報リテラシー」の <その4>として「情報アウトプット」について説明しましょう。

定年後の「お金」や「孤独」の不安を解決するために「情報リテラシー」が鍵になることをこれまで述べてきて、まずその基礎となる情報インプットについて、3回にわけ、述べてきました。

インプットは、何歳になっても「知的生活習慣」を持って日々、過ごすためのベースですので、21世紀に入ってからのインターネット時代には、とくにネット情報とリアル、アナログの情報をバランスよく取っていくことが重要と解説しました。

但し、情報をインプットするだけではすぐに忘れてしまうのが人間です。しかも「知識」という意味でのインプットは昔ほど重要ではなくなってきています。

ネット社会の現代では、必要な情報はネットで検索すれば、誰でもいつでも収集できるようになったからです。

情報のアウトプットを殆どしていない会社員

そうすると何が大事か、と言えば、何かあったときにすぐに使える、「活用できる知識」として持っていることなのです。

そのための最も効率的で確実な方法が、日頃から情報をアウトプットすること、すなわち「情報発信」です。

会社員の方々、とくに大企業に勤務しているビジネスパーソンの皆さんは、情報のインプットは何らかの形で行っている方が大半です。しかしながら、情報のアウトプットとなると、広報や調査関係、研修関係などの業務を除き、日常的にアウトプットを実践している人は驚くほど少ないのが実情でしょう。

そういうことだと、たくさんインプットをしている方でも、いざ必要だという時に、記憶の引き出しから取り出して使うことができないものです。

情報のアウトプットは「3つのステップ」で

では、どうすれば情報のアウトプットを行う習慣を身につけることができるでしょうか?

私は、本を読んだ後に、その内容を使える知恵や知識とするため、次の「3つのステップ」でアウトプットすることを薦めています。これだと無理なく継続できます。

  • 自分の手元で要点をメモとして書いておく
  • なるべく時間を置かずに、ツイッターの140文字以内の短い文章で、ポイントをアウトプットしておく
  • ブログの記事として、本の要点、書評、自分が得られることなどを整理した情報として発信・公開する

ここでミソになるのが、ハードルの低いことから無理せずに、とにかく毎日続けることです。続けた結果が記録として残れば、その蓄積が継続のモチベーションになっていくのです。「毎日」が鍵です。例外を作ってはいけません。

この1番目のメモについては、例えば本を読んだ時の「読書ノート」のような、自分の備忘録としてメモをしておく程度でも充分。やはり、どんなにいい本で印象に残ったり感動したりしても、時間が経てば中身を忘れてしまうものです。

また、日記のような私的な記録として、毎日感じたことを書く人もいるでしょう。それも毎日続ければ有益です。

情報発信は公開の方がいい

次のステップとして、私は「情報発信」として、公開することを薦めています。やはり、自分だけしか見ないメモでは、発信したことに対する反応もなく、またどうせ第三者には読まれない、ということで緊張感や張り合いがなくなってしまうのです。

したがって、何らかの反応や反響が得られる「発信の公開」を目指すほうがいいでしょう。公開したからと言って、最初は誰もあなたの発信を見ませんし、気づいてもくれないでしょう。でも、そういう時期から練習して、だんだん反応を見ながら、スキルを上げていけばいいのです。

そういう意味では、ツイッターは皆さん、ニックネームで気軽に発信しており、しかも最大140文字までなので、発信のハードルが低いです。発信した情報は、タイムラインを流れて行ってしまうので、あまり残らないのもいい点です。気にせず、毎日発信してみましょう。

そういう気軽なメディアですが、ツイッターには「リアルタイム性」という特徴があって、意外と反応が得られたりします。爆発的な拡散力を発揮することもあります。また、目的をもって検索している人たちが多いメディアです。

最近では、トランプ米大統領がツイッターで頻繁に自らの主張を発信しているので、注目度が上がってきました。

ただ、情報発信の本命は、ブログであると私は考えており、これが3ステップ目となります。

ブログは、投降した記事が蓄積としてサイトに残る「ストック型メディア」なので、ある程度継続して発信すれば、その実績が専門家としての「信用」になるのです。

そうした「ブログの特性」や継続した発信力が持つ可能性を、次回は解説していくことにしましょう。

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